『実に興味深い・・・』
毎年、吹雪が吹き荒れて海にも川にも通えなくなるこの時期・・・自分の興味は雪山にシフトする。
でも、ホームグラウンド・矢島、ナイター練習場(笑)たらのきだいまでは車で相当な距離を走行した上で・・・リフトチケット代金を払わなきゃならない。
20代独身の頃なら、週に2~3回通ってもおかしくない勢いがあったし、実際に3連泊で矢島で滑りまくったこともある。
でも、現状の限られた小遣いじゃあ、そんなのは無理。
何より、家庭内での役割というものが確固としてあり、夜な夜な雪山に出かけているような旦那&父親は失格と見なされてしまうに違いない。
(その点、釣りはいいね・・・仕事前・仕事帰りにチョイ投げ出来るから・・・つくづく恵まれてる環境にあると思う)
そんな時・・・遊びに行けない夜のフラストレーションを晴らしてくれるのは、読書。
通年読書をするタイプではないが、この時期だけはここ数年読み続けてる。
ジャンルは決まって、ミステリー・・・推理小説である。
(て言うか、ミステリ以外読む気はないんだけど)
中学生の頃クリスティにハマり、高校になって赤川次郎や内田康夫のライトさに惹かれて・・・すぐに飽きた。
・・・結局一番心に残っているのは、横溝正史の金田一シリーズ。
今でも実家の本棚は、どす黒い背表紙で埋め尽くされている(持ってる人はわかりますよね)。
その後も、いろんなものを読んだけど、これに勝るものは現在までない。
なんちゅーか・・・昭和初期の中国地方の旧家っていう、薄暗く、レトロな情景の中で繰り広げられる猟奇的な事件・・・これに圧倒的にヤラれてしまう。
好きすぎて、それ以外のものを受け付けない事ってたまにあるけれど・・・自分の中の小説観に関して、横溝作品は排他的この上なかった。
しかし横溝先生が他界された現在、続編は望むことが出来ず・・・偏食気味な自分も、他作品に食指を伸ばさざるを得なくなった(どんだけエライんですか[笑])
鈴木光司(リングシリーズ)、綾辻(館シリーズ)、宮部みゆき(模倣犯)、京極夏彦(京極堂シリーズ)・・・ダヴィンチ・コードとかの洋物も読んだ。
基本的に内向的・保守的なもんで、結果として有名なモノしか読まないくせに、手を出すのを億劫がるという厄介な性格が災いして、超有名作にヒットからかなり時が経ってからハマるのである。
さて・・・超、前置きが長くなったが・・・『探偵ガリレオ』シリーズである。
コレについては、友達から勧められて読み始めた。
福山雅治主演で『探偵ガリレオ』『予知夢』の両短編集がテレビドラマ化、長編である『容疑者Xの献身』が映画化されている超・有名作品であるが、かろうじて自分は映像化の前に自らの脳内世界で湯川教授や草薙刑事(ドラマでは相棒役を柴崎コウが演じていますが・・・小説では草薙刑事(北村一輝)が相棒なんですよ)の活躍を堪能する事ができた。
映像化されたものを見てから小説を読んでしまうと、その登場人物の顔も仕草も、キャストされた俳優のそれに置き換わってしまう・・・作者がせっかくその文章力を使って、読者の想像力に訴えかけているというのに。
湯川風に言えば・・・『実にもったいない』と言ったところである。
ガリレオシリーズの作者は東野圭吾。
自分がこれまで読んできたミステリの著者達と、非常に大きな相違点を持った作家である。
ご存知の方も多いと思うが、彼は理系出身なのである。
実際にエンジニアとして勤務していたらしい。
そんな彼が、その豊富な科学(主に物理学)の知識を活かして、書き上げたのがガリレオシリーズ。前述の短編集2つを読んで思った。
「単純に面白い」
なんでか?
うまく説明できないのだが、読みやすいし・・・飽きないのである。
爆発や幽体離脱・・・原因不明の事象を湯川があっさりと解き明かす痛快さ、そして、なにより物理学を駆使したトリックの設定も非常に斬新・・・文系の作家には思い浮かばなそうなことばかりで・・・新鮮だった(気づくのオセーよ)。
そして、満を持して踏み込んだ長編小説・・・『容疑者Xの献身』。
正直、短編ほどのインパクトはなく・・・トリックも、普通だった(大変失礼m(__)m・・・個人的意見です)。
もちろん、天才物理学者VS天才数学者の対決って構図は面白かったのだが・・・話の長さに伴う重さが感じられ・・・短編の方が小気味よかったという印象が残った。(映画も見に行っていない)
・・・で、それ以来読んでいない小説。
そんな自分が最近知った、東野圭吾の新作×2・・・しかもガリレオシリーズ。
友達に借りました・・・買うと高いので(爆) いた、アリガトネ~・・・
今回は短編集『ガリレオの苦悩』+長編『聖女の救済』。
明日から読書週間開始。
前回の流れと同じに終わるのか・・・それともいい意味で裏切られるのか・・・。
『実に興味深い』
右手を顔の前に構えながら・・・そうつぶやいてみた(核爆)
毎年、吹雪が吹き荒れて海にも川にも通えなくなるこの時期・・・自分の興味は雪山にシフトする。
でも、ホームグラウンド・矢島、ナイター練習場(笑)たらのきだいまでは車で相当な距離を走行した上で・・・リフトチケット代金を払わなきゃならない。
20代独身の頃なら、週に2~3回通ってもおかしくない勢いがあったし、実際に3連泊で矢島で滑りまくったこともある。
でも、現状の限られた小遣いじゃあ、そんなのは無理。
何より、家庭内での役割というものが確固としてあり、夜な夜な雪山に出かけているような旦那&父親は失格と見なされてしまうに違いない。
(その点、釣りはいいね・・・仕事前・仕事帰りにチョイ投げ出来るから・・・つくづく恵まれてる環境にあると思う)
そんな時・・・遊びに行けない夜のフラストレーションを晴らしてくれるのは、読書。
通年読書をするタイプではないが、この時期だけはここ数年読み続けてる。
ジャンルは決まって、ミステリー・・・推理小説である。
(て言うか、ミステリ以外読む気はないんだけど)
中学生の頃クリスティにハマり、高校になって赤川次郎や内田康夫のライトさに惹かれて・・・すぐに飽きた。
・・・結局一番心に残っているのは、横溝正史の金田一シリーズ。
今でも実家の本棚は、どす黒い背表紙で埋め尽くされている(持ってる人はわかりますよね)。
その後も、いろんなものを読んだけど、これに勝るものは現在までない。
なんちゅーか・・・昭和初期の中国地方の旧家っていう、薄暗く、レトロな情景の中で繰り広げられる猟奇的な事件・・・これに圧倒的にヤラれてしまう。
好きすぎて、それ以外のものを受け付けない事ってたまにあるけれど・・・自分の中の小説観に関して、横溝作品は排他的この上なかった。
しかし横溝先生が他界された現在、続編は望むことが出来ず・・・偏食気味な自分も、他作品に食指を伸ばさざるを得なくなった(どんだけエライんですか[笑])
鈴木光司(リングシリーズ)、綾辻(館シリーズ)、宮部みゆき(模倣犯)、京極夏彦(京極堂シリーズ)・・・ダヴィンチ・コードとかの洋物も読んだ。
基本的に内向的・保守的なもんで、結果として有名なモノしか読まないくせに、手を出すのを億劫がるという厄介な性格が災いして、超有名作にヒットからかなり時が経ってからハマるのである。
さて・・・超、前置きが長くなったが・・・『探偵ガリレオ』シリーズである。
コレについては、友達から勧められて読み始めた。
福山雅治主演で『探偵ガリレオ』『予知夢』の両短編集がテレビドラマ化、長編である『容疑者Xの献身』が映画化されている超・有名作品であるが、かろうじて自分は映像化の前に自らの脳内世界で湯川教授や草薙刑事(ドラマでは相棒役を柴崎コウが演じていますが・・・小説では草薙刑事(北村一輝)が相棒なんですよ)の活躍を堪能する事ができた。
映像化されたものを見てから小説を読んでしまうと、その登場人物の顔も仕草も、キャストされた俳優のそれに置き換わってしまう・・・作者がせっかくその文章力を使って、読者の想像力に訴えかけているというのに。
湯川風に言えば・・・『実にもったいない』と言ったところである。
ガリレオシリーズの作者は東野圭吾。
自分がこれまで読んできたミステリの著者達と、非常に大きな相違点を持った作家である。
ご存知の方も多いと思うが、彼は理系出身なのである。
実際にエンジニアとして勤務していたらしい。
そんな彼が、その豊富な科学(主に物理学)の知識を活かして、書き上げたのがガリレオシリーズ。前述の短編集2つを読んで思った。
「単純に面白い」
なんでか?
うまく説明できないのだが、読みやすいし・・・飽きないのである。
爆発や幽体離脱・・・原因不明の事象を湯川があっさりと解き明かす痛快さ、そして、なにより物理学を駆使したトリックの設定も非常に斬新・・・文系の作家には思い浮かばなそうなことばかりで・・・新鮮だった(気づくのオセーよ)。
そして、満を持して踏み込んだ長編小説・・・『容疑者Xの献身』。
正直、短編ほどのインパクトはなく・・・トリックも、普通だった(大変失礼m(__)m・・・個人的意見です)。
もちろん、天才物理学者VS天才数学者の対決って構図は面白かったのだが・・・話の長さに伴う重さが感じられ・・・短編の方が小気味よかったという印象が残った。(映画も見に行っていない)
・・・で、それ以来読んでいない小説。
そんな自分が最近知った、東野圭吾の新作×2・・・しかもガリレオシリーズ。
友達に借りました・・・買うと高いので(爆) いた、アリガトネ~・・・
今回は短編集『ガリレオの苦悩』+長編『聖女の救済』。
明日から読書週間開始。
前回の流れと同じに終わるのか・・・それともいい意味で裏切られるのか・・・。
『実に興味深い』
右手を顔の前に構えながら・・・そうつぶやいてみた(核爆)
スポンサーサイト
テーマ : 推理小説・ミステリー ジャンル : 本・雑誌